2024年6月の記事一覧
戦時下の二宮町を知る
6月28日(金)社会科の授業で3年生を対象に、「戦時下の二宮を記録する会」の藤田さん、高木さん、善波さん、吉成さんをお招きして、戦争中や終戦直後の暮らしについて講演をしていただきました。これは、本校学校運営協議会の学習支援部会の取組です。
「大勢の前で話すのは緊張するね。昨日は眠れなかったよ。」と藤田さん。
84歳~91歳の二宮町在住の4名の方々の長野県や満州での生活体験も交えた戦時下のお話に皆、聞き入っていました。
3年生一人ひとりの振り返りシートは、聞き取った内容や感想がびっしりと書き込まれ、中には裏面に及んだり、紙を貼り足しているものまでありました。その中から一部抜粋して紹介します。
「自分にとって(戦争)は教科書の中のお話だったが、実際にその時代を生きた方のお話は確かに戦争というものがあったのだと感じさせられた。」
「教科書や資料などで目にしたことしかないことを実際に聞くと現実味があって戦争への恐怖が大きくなった。中学生の勤労動員は学習したけど、小学生でも農家の手伝いを毎日していたと知り驚いた。」
「ここまで詳しい戦争の実体験を聞いたのは初めてだったから、戦争の恐ろしさを改めて知った。」
「お話を聞いて本当に戦争の時代があったのだと感じた。この先もずっと争いのない平和な日本であってほしいなと思った。そのためにこれからの時代を生きる人たちが戦争の恐ろしさを伝えていかなければならないと思った。」
1学期末テストを終えて
1学期末テストの最終日である6月26日、体育館にて部活動壮行会を行いました。
夏の大会やコンクールを控えている各部活動の部長が部員と共に登場して、全校生徒へ向けて熱い意気込みを伝えました。
また、これからいよいよ本格的に進路選択をスタートさせる3年生全員に向けて、その成功を祈るエールを送る会としました。
(写真は手工芸部による「梅雨」がテーマの紙粘土作品)
安全な水とトイレを世界中に~複雑な世界から目をそらさない~
国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンの駐在員としてケニアで水・衛生改善事業に携わっている遠藤さんが、6月14日、本校3年生の各教室で、国際協力について講義してくださいました。エチオピアの13歳の少女が朝6時半からほぼ1日かけて生活用水を汲みに行く映像や遠藤さんが支援しているケニア西部マグンガ地域のスライドも見ながら、途上国の人々が現在直面している水・衛生問題、それらに対する国際協力のあり方について学びました。
「複雑な世界から目をそらさないでほしい。『誰が悪い』など白・黒ではなく、世界を様々な角度から見て考えることが、持続可能な支援につながる。」
日々、現地で人々と関わりながら様々な経験を積み上げている遠藤さんのお話はたいへん説得力があり、国際協力のあり方について考えを深めることができた有意義な時間となりました。
自らも中学2年生の時に海外協力経験者のお話を聞いて国際協力に興味を持ち始め、その後、夢を一つ一つ叶えてきた遠藤さん。今回の遠藤さんのお話で、これからの人生に影響を受けた3年生も少なからずいることでしょう。
二宮町出身の遠藤さんは、JICA青年海外協力隊員としてケニアに派遣されている本校の古澤教諭とナイロビで食事をしたそうで、その時の様子もうかがうことができました。
遠くのケニアで活躍している二宮町出身の若者二人。頼もしい限りです。
午前中4時間、3年生4クラスの講義を終えた後、遠藤さんの中学校時代の野球部顧問と担任(私)を交えて3人で給食を食べながら当時のことを懐かしく語り合えた時間もたいへん幸せなひとときでした。
遠藤さん、一時帰国中の貴重な時間を我々のためにありがとうございました。
修学旅行で京都・奈良方面へ
3年生は6月3日(月)~5日(水)の日程で京都・奈良方面の修学旅行を終えました。
3日間天候にも恵まれ、傷病者が出ることもなく、3年生122名全員が参加することができた思い出深い旅となりました。
生徒たちは、古都に息づいた文化や数々の世界遺産に触れながら、仲間との時間を笑顔いっぱいで過ごしていました。
6月3日(月)東大寺/ 奈良公園(班別散策)/ 薬師寺 (京都泊)
6月4日(火)京都班別自主見学(京都泊)
6月5日(水)大阪城