安全な水とトイレを世界中に~複雑な世界から目をそらさない~

 国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンの駐在員としてケニアで水・衛生改善事業に携わっている遠藤さんが、6月14日、本校3年生の各教室で、国際協力について講義してくださいました。エチオピアの13歳の少女が朝6時半からほぼ1日かけて生活用水を汲みに行く映像や遠藤さんが支援しているケニア西部マグンガ地域のスライドも見ながら、途上国の人々が現在直面している水・衛生問題、それらに対する国際協力のあり方について学びました。

「複雑な世界から目をそらさないでほしい。『誰が悪い』など白・黒ではなく、世界を様々な角度から見て考えることが、持続可能な支援につながる。」

日々、現地で人々と関わりながら様々な経験を積み上げている遠藤さんのお話はたいへん説得力があり、国際協力のあり方について考えを深めることができた有意義な時間となりました。

自らも中学2年生の時に海外協力経験者のお話を聞いて国際協力に興味を持ち始め、その後、夢を一つ一つ叶えてきた遠藤さん。今回の遠藤さんのお話で、これからの人生に影響を受けた3年生も少なからずいることでしょう。

二宮町出身の遠藤さんは、JICA青年海外協力隊員としてケニアに派遣されている本校の古澤教諭とナイロビで食事をしたそうで、その時の様子もうかがうことができました。

遠くのケニアで活躍している二宮町出身の若者二人。頼もしい限りです。

午前中4時間、3年生4クラスの講義を終えた後、遠藤さんの中学校時代の野球部顧問と担任(私)を交えて3人で給食を食べながら当時のことを懐かしく語り合えた時間もたいへん幸せなひとときでした。

遠藤さん、一時帰国中の貴重な時間を我々のためにありがとうございました。