特色ある教育活動

 二宮中学校では、令和元年度よりコミュニティ・スクールとしての活動をスタートしました。初年度は、学習支援活動、学校修繕活動、防災イベントの3つの柱を中心に活動をしました。

 コミュニティ・スクールでは、藤原直彦学校運営協議会長(元本校PTA会長)を中心に、地区長や保護者代表、学識経験者などのメンバーから構成された「学校運営協議会」が設置され、地域に開かれた学校の在り方について協議するとともに、地域や保護者が一体となって子供たちを育てる具体的な方策を提案しています。

 学習支援活動の中心は、「寺子屋」と名付けた学習の場の提供です。具体的には中間テストや期末テストの数日前に、下町児童館(学校より徒歩30秒)を借用し、夕方の2時間程度、地域の方や保護者のお手伝いをいただき、勉強を教えていただいたり、自習スペースを提供しました。学校の近くということもあり、学校帰りに気軽に寄って学習をする「居場所」として一定の効果があったと感じています。

 学校修繕活動は、普段職員ではなかなかできない修繕活動を地域の人々の手を借りながら行うものです。令和元年度は夏休みと年度末の2回活動をし、学校内外の壁面のペンキ塗りやグラウンドのベンチの補修などを行いました。アナウンスが足りず、少人数での活動でしたが、それぞれ、生徒の過ごす学校の環境の向上を図ることができました。特に、グラウンドのベンチの補修は、生徒会本部との会食の際にリクエストとして挙げられたもので、今後も生徒からの声を大切にして活動をしていきたいと思います。

 防災イベントは、地域の方々や保護者に対して学校の備蓄庫の内容や、防災についての基礎知識を知っていただくことを目的として実施しました。当日は、20名を超える方の参加があり、町の防災課から担当の職員を呼び、災害時の行動について説明を受けました。

 その後、防災備蓄庫の中を点検したり、消火器を使った消火訓練、非常用食料の試食など、普段なかなか体験できないことを学びました。備えあれば患いなしの言葉通り、日常の備えの重要性を感じた時間となりました。

 今年度は、昨年度コロナウイルス感染症予防の為に実施できなかった点を踏まえた活動を、地域の方や保護者の方々と協力・協働できるような体制作りと内容を考えていきたいと思います。

 ご協力のほどよろしくお願いいたします。