未来に生きる資質・能力を育成するために
12月16日(水) 本日も元川崎市立川崎小学校長 教育力向上アドバイザーの吉新一之先生をお迎えして、2年生の学級活動の時間の授業を行っていただきました。今回の学級活動の時間では「議論=話し合い」の意義と方法について学びました。
現代の社会は、明確な解答が無い地球規模の課題が山積しています。それらの課題を解決に導くためには、様々な人たちが、それぞれの知識や経験を議論し、新たな考えを生み出さなければなりません。来年度から本格的に導入される学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」を実践することを主眼としています。議論はまさにその中心となる活動です。
吉新先生からは、「知識は過去のもの、思考は未来のもの」という事や「思考はつなげること」などを教えて頂き、それをもとに議論の練習を行いました。課題は「写真がいいか、絵がいいか」というものです。数分間自分の考えを書いたのち、全員が挙手をして話し合いをスタートしました。最初はなかなか手が挙がらないクラスもありましたが、徐々に全員が手を挙げ、発言をつないでいきました。
「絵はその人の考えが伝わる」「写真は細かい部分の色や雰囲気まで正確に伝わる」など様々な意見が出され、吉新先生は黒板にその意見をつなげていきました。時間の関係で長くは話し合いはできませんでしたが、人それぞれの考え方や様々な意見があること、話し合いに正解は無いことなどを体験的に学んだ時間でした。
4時間目の2年A組では、担任の加藤先生が同様の授業を実践しました。加藤先生は英語の先生らしく、身振り手振りを交え、吉新先生と同様に話し合いの大切さを伝えてくれました。今回は2年生4クラス全てで話し合いの授業を行いましたが、この取り組みが、新しい時代を開く授業になり、二宮中学校全体のみならず二宮町の全ての小中学校、また県内、全国に広がることを期待しています。