学校保健委員会
毎日忙しく生活していると、勉強や部活動を負担に思うときがあったり、家庭内や友達とのトラブルを引きずっていたり、自分自身の内面や進路について漠然と思い悩んだりと、様々な原因で「心ここにあらず」の状態になることがあります。
そんなとき、周囲の人たちと気持ちのよい関わりをもてるような言動や環境にやさしい行動をとれなくなることがあります。生活環境が乱れ、人間関係が崩れた末に自らの心身の健康をも崩してしまうことは避けたいものです。
本校で毎年1回開催している学校保健委員会は、生徒会活動における各種委員会(整美委員会・保健委員会)が主催しており、心身の健康に関わる環境整備(整美)や生活習慣の問題について受け止め、今後の生活を見直していくよい機会となっています。
今年度、整美委員会からは「掃除について」がテーマでした。掃除をせずに不潔な状況で起こる害虫や食中毒の発生の問題、ごみの減量や再資源化などをねらいとするリサイクル、日々の掃除をしやすくするためでもある掃除用具の正しい扱い方など、日々の意識的な行動が自らの健康に返ってくるという主張でした。
保健委員会からは「食事を楽しむために~片付けとマナー~」がテーマでした。栄養満点の給食をゆとりをもって楽しく食べるために、配膳の協力、食器の適切な扱い方、周囲の人たちに配慮した口運び、食材が生み出されて献立として配膳されるまでにかかわった人たちへの感謝(挨拶や食べ方など)、食器などを洗ってくれる人たちへの配慮など、具体的で様々な観点からの主張でした。
また、保健委員会の話題に関連して、二宮町学校給食センターの学校栄養技師さんからは給食センターの日常業務(特に給食後の洗浄作業)についてもお話しいただきました。給食ではお箸やスプーンのほかに、お皿など3種類の食器を使っています。二宮町内5校の小中学校では毎日、約2,000食が供給されているので、お皿の類だけでも約6,000個洗っていることになります。機械洗浄の工程が含まれているものの、職員による手洗いが必ずあるので、まさに「洗浄」作業の場が戦場」だという状況に驚くとともに、学校給食が日頃お目にかからない職員の方々のたいへんなご苦労に支えられていることを実感しました。