2020年11月の記事一覧

考え議論する道徳の授業実践

 11月30日(月)1校時1年C組にて、「考え議論する道徳の授業」の実践を、教育力向上アドバイザーの吉新一之先生にお願いいたしました。吉新一之先生は元川崎市立川崎小学校の校長先生で、「一人も見捨てない」学校作りを実践し、そのエッセンスをまとめた「教師の秘伝」で全国的に名前の知られた先生です。

 現在は、二宮町の小中5校の授業力の向上についてアドバイスを頂くと共に、先生自ら授業実践をして、教職員に研修の機会を与えてくださっています。

 今回は「考え議論する道徳の授業」を「席替え」という題材をもとに行ってくださいました。授業の最初に「話し合い=議論」をすることの大切さや、その意味、話し合う際に考えなければならないことなどについて、お話しされました。その中で「話し合いに正解や間違いはない。人と違うことは良い事という発想を持つことが大事です。」や「決められた答えをなぞっているだけでは未来は切り拓くことができません。」などの言葉が印象に残りました。

 「席替え」の内容は、クラスでくじ引きをし席替えをしたにもかかわらず、勝手に席を替わってしまう人が多数現れ、まとまりのないクラスになってしまったという話です。この話をもとに吉新先生は「くじ引きの後、勝手に席を決め直して、仲の良い友達と並んでよいか?」という問いを出しました。生徒たちは一人一人自分の意見を真剣に書き、その意見をもとに話し合いから意見を出していきました。その時にも、人の意見を自分の意見を比較し、同じところ違うところを考え、議論を深めていくことが大切であることを教えて頂きました。

 生徒からは「勝手に席替えをするのは良くない」「少数の意見も尊重すべき」との意見が出されました。それに対して吉新先生が「大多数が良いと思っているならば良いのではないか?」と反論すると、更に生徒からは「少数の意見も取り入れながら決め直すべき」との意見が出されました。これは民主主義の基本を示した考え方として、素晴らしいものだと思いました。

 今回は、少し時間が押してしまいましたが、今後はこのような授業を全ての教職員が実践して、生徒一人一人の思考力や表現力を伸ばす取り組みを広げていきたいと考えます。

二宮中学校キャラクター大募集!

 11月27日(金) 今年度コロナ感染の影響により、PTA活動を十分に実施することができませんでした。そのため、藤原PTA会長の発案により、「二宮中学校キャラクター」を募集し、思い出に残るキャラクターグッズを作成しようということになりました。

 二宮町には「ニーノとミーヤ」というキャラクターが活躍しています。また、弟橘姫をモデルとした「おとちゃん」もあります。二宮町の小中学校では二宮小学校の「二ノット」や二宮西中学校の「にわ西くん」などがあります。どれも個性的で、印象に残るキャラクターです。

 二宮中学校と言えば、青い海と松林、校歌にも歌われる「白い校舎」(?)などがあります。それにこだわることなく、二宮中学校独自のキャラクターが生まれるといいなと思います。

 応募締め切りは12月24日(木)です。たくさんの作品が応募されることを願っています。

多文化デーのお知らせ

 11月16日(月) 本校学校運営協議会よりのお知らせです。今年度、冬休みに「多文化デー」を開催することを企画しました。昨年度より、地域と学校のつながりを強め、地域の方から様々な学校では学ぶ事の出来ないことを教えて頂く場として企画していました。しかしながら、新型コロナウイルスの影響により、学校開催が難しくなり、今年度オンラインで実施することとしました。

 初めての試みですが、自分の暮らしている地域に様々な方々がいることを知り、さらに様々な文化への理解を深めることは、生徒たちの将来の生き方にも良い影響を与えると思います。

 外国の文化だけでなく、日本の伝統文化なども広く募集しています。奮ってご参加お待ちしています。

 

 

 

 

 

 

素晴らしい作品に脱帽です!

 11月13日(金) 本校の学校作業員の渡辺さんの作品が、職員室の入り口わきに飾ってあります。季節ごとにその時々の季節感を取り入れた素敵な作品を飾ってくださいます。

 今日は、今話題の「アマビエ」を見せてくださいました。素敵な色遣いに、かわいくとがったくちばし、小さくて愛らしい目元など、心温まる作品です。そして、普段のお仕事ぶりからも、その丁寧な作業を行っていられる様子が目に浮かんで来ます。

 地域の方などからも、中学校は敷居が高く入りにくい、というような話を聞きます。しかし、渡辺さんの作品は、親しみやすい二宮中学校に一役買ってくれています。二宮中学校を訪れる機会があった時にはぜひ、これらの作品を見ていってほしいと思います。

 

有罪か?無罪か?

 11月12日(木) 3年生公民の時間に、刑事事件の被告人を裁く、模擬裁判の授業を行っていました。公民の授業では、現代の社会において問題となっていることや、社会の仕組みなどについて学習します。今回の模擬裁判のように、シュミレーションを取り入れて、疑似体験をすることでより、身近で将来の生き方に繋がるような学習をすることは、意味のあることだと思います。

 今回は、コンビニエンスストアに強盗が入り、その容疑者を様々な証拠から裁く、刑事裁判を、検察側、弁護側に分かれて演じ、最後に裁判員となった生徒が判決を導き出すというものでした。現実に考えられる出来事を取り上げることで、生徒たちも一層真剣に取り組んでいました。

 現実の社会においては、投票年齢が18歳に下げられたり、裁判員裁判制度が行われていたりと、社会参画の機会が目の前に来ています。このような授業を通して、その意識が高まり、よりよい社会創りの一助となることを期待しています。