学校からのお知らせ

令和5年度を見据えて~部活動の地域移行への取り組み

 12月6日(月) 令和5年度から、段階的に部活動の地域移行が検討され始めています。部活動は学校の教育活動の一環として、意義のあるものであり、生徒たちの成長にも大きな役割を果たしてきました。しかしながら、教職員の長時間労働の要因にもなり、その在り方が議論されています。

 そこで、二宮町にある総合型スポーツクラブ「ラビッツクラブ」の代表である小林等さんが、部活動あり方について、経済産業省の後援を得て、地域の活性化を含めた地域のスポーツクラブの在り方に関する実証事業に取り組むこととなりました。

 その手始めとして、二宮中学校の体育館にて「フットサル」が行われ、小林さんを始め3名のコーチの方やスタッフの方々がみえられました。中学生も二宮中と二宮西中の生徒6名が申し込み練習に参加しました。参加した中学生もコーチも和気あいあいとした雰囲気で楽しく、かつ真剣にフットサルに取り組み、充実した時間を過ごすことができました。

 この「ラビッツクラブ」の取り組みは、来年1月まで行われ、その後、その結果をもとに地域におけるスポーツクラブの在り方などの検討を順次進めていく予定となっています。

 欧米においては、地域に根差した「地域型スポーツクラブ」はかなり普及しており、特定のスポーツのトップチームを持ちながら地域の生涯スポーツやその他の事業にも手を広げている例は多数見られます。今回の検証事業は、そのような地域型スポーツクラブの在り方を模索する一つです。部活動の在り方と合わせて、これからの二宮町の生涯スポーツの方向性が見えてくることを期待します。

追伸:まだメンバーに余裕がありますので、やってみたい中学生は学校までお問い合わせください。

 

生徒朝会を行いました

 12月2日(木) 師走に入り、朝の風も冷たくなってきました。そのような中、コロナ感染症も落ち着いている状況を踏まえ、生徒朝会を行いました。今年度は、1月より蔓延防止等重点措置や緊急事態宣言によりほとんど実施することができていませんでした。オンラインでの生徒総会や生徒評議員会なども工夫して行われ、それはそれで意味のある取り組みですが、やはり全校が一堂に会して生徒会の活動を見ることには、一層の価値があると思います。

 朝会の初めには、生活委員会による「冬の服装の着方」について、舞台を使った説明が行われました。学校という場にふさわしい服装、身だしなみはどうあるべきか、生活委員の生徒たちが実演しながら、全校生徒に示してくれました。先生から指導を受けるのではなく、生徒たちが自ら身だしなみを整えていこうとする取り組みに感心しました。

 その後、令和4年度の生徒会本部役員ならびに各委員会の委員長への認証式が行われました。壇上で認証証を手渡された生徒会本部役員や委員長からは、「これから頑張って、素晴らしい二宮中学校を創り上げるぞ!」という気概をしっかりと感じ取ることができました。

 本校の学校教育目標である「主・人・公」は、生徒による生徒たちの活動が中心であることを示しています。来年度の生徒会の活躍に期待したいと思います。

触る 見る 体験する 発見する!

 12月1日(水) 2年生理科、福田先生の授業において、動物の体のしくみを体験する授業が行われました。体のしくみと言っても、体の内部、内臓のしくみを理解するものです。福田先生は、実際の動物の内臓を用意し、各班ごとに自由に観察させ、そこから内臓のそれぞれの役割を発見させる授業を展開しました。

 心臓、肝臓、小腸、大腸、胃、すい臓などそれぞれの内臓の部位の色や形を観察することはもちろん、実際に手に取って感触を味わうことで、生徒たちはその臓器の持つ役割についてつぎつぎと新しい発見をしていきました。

 「心臓はとても筋肉質だね。血液をたくさん送り出すからだ!」「肝臓は表面はざらざらしている。だけどとても大きい。きっと血液をきれいにする役割は重要なんだね!」「小腸はグニャグニャしているけど、とても長いね」など実物の持つ迫力に圧倒されながらも、興味深そうに授業に取り組んでいました。

 新学習指導要領では「主体的に学習に取り組む態度」が重視されています。今回の理科の授業はまさに「主体的に」生徒が活動し、取り組む素晴らしい授業だったと思います。

秋祭りをおこないました!

 11月29日(月) 昨日28日(日)本校において、学校運営協議会主催の「秋祭り」を実施しました。本来、学校運営協議会の議論の中では、各地域の「夏祭り」などに、中学生の参加が少なくなり、盆踊りなどの昔からの伝統が引き継がれなくなっているため、コミュニティ・スクールの中で、ないかできないかとの思いから企画されたものです。そのため、当初は「夏祭り」として実施予定でしたが、コロナ感染症の第5波を受け、延期に次ぐ延期となり、11月末の「秋祭り」となりました。

 当日は、学校運営協議会会長の藤原さんの働きかけで、保護者の方を始め、ボランティアの生徒で準備・運営がなされました。開始時間の15時には参加する多くの生徒が来校しました。まず初めに、保護者の方々が作ってくださった、世界各国の料理を楽しむコーナーが各教室に設けられ、生徒は思い思いにいろいろな国の料理を楽しんでいました。

 その後、舞台を校庭に移し、〇✕クイズ、部活動対抗クイズリレー、〇〇を叫ぶ、出し物披露などが行われました。〇〇を叫ぶでは、3年生の男子生徒が、日ごろからお世話になっている加藤先生へ、感謝の言葉を送り大変感動的でした。

 後半の舞台では、キーボードの演奏やギター弾きがたり、チェロと歌、吹奏楽部による演奏など、多彩な出し物が見られました。それぞれの歌や演奏にしばし時を忘れ、多くの生徒が耳を傾けていました。

 夕闇が迫る中、最後のフィナーレであるイルミネーションの点灯が行われ、藤原さんの「点火」の声と同時に、校舎4階より「帆船」をイメージしたイルミネーションが浮かび上がりました。この「帆船」は、生徒たちのこれからの人生の「船出」が順調なものであるようにという藤原さんからの強い願いを込めたメッセージでもあります。

 今回は初めての「秋祭り」であり、スムーズに行かないところもありましたが、これからも地域や保護者の方々と生徒が楽しくつながれるような機会を持つことができるように様々な企画を考えていきたいと思います。

お菓子会社を経営しよう!

 11月26日(金) 3年生の公民の授業では、株式会社の仕組みや金融について学ぶ単元があります。生徒たちは、株式会社や金融(お金)について、漠然とした知識はあるものの、実際のしくみとして理解していないと思います。そこで、今回3年生の公民では、株式会社を経営することで、会社のしくみを知り、さらにそこからお金の動きを模擬体験しながら身に着ける授業を実践しました。

 今回の授業では、日本証券業協会の方々の協力のもと、お菓子会社を経営する中で、お菓子の新製品を企画し、販売し利益を上げる模擬体験を行いました。生徒たちは、班ごとに分かれ説明を聞いた後、それぞれの創意工夫を凝らしたお菓子のパッケージを制作しました。

 季節感を出したもの、販売対象を考えたもの、お菓子のネーミングに凝ったものなど、中学生ならではの工夫が随所に見られました。販売は班ごとに行い、それぞれのグループが和気あいあいと楽しそうに取り組んでいる様子が見て取れました。

 社会科はともすると「暗記教科」と言われることも多くありましたが、本来は実社会と密接に結びついた教科でもあります。今回の授業のように、実社会を模擬体験することで、社会の仕組みを理解したり、将来の仕事を想像したりすることはキャリア教育にもつながります。生徒がより社会に興味を持ってほしいと思います。

世界修学旅行!

 11月17日(火) 先週金曜日、3年生の総合的な学習の時間に「世界修学旅行」を実施しました。これは、本校の学校運営協議会会長の藤原さんが、9月に実施予定だった修学旅行が中止になったことを心配し、実際の旅行に連れていくことは難しいけれど、バーチャルで世界各地に修学旅行に連れていくことはできないか?という発案のもと、ご自身につながりのある世界各地の人と、オンラインで繋がり、生徒たちに体験させるという企画です。

 当日は、中国、タイ、アメリカ合衆国、フランス、イギリス、デンマークに在住の方々と、オンラインで繋がりその国の様子や文化、特色や課題などについてライブでのお話を聞きました。現在では、インターネットを通じて様々な国の情報が入ってきますが、住んでいる人ならではのまさに生きた情報を、生徒たちは興味深く聞いていました。「百聞は一見に如かず」という言葉が当てはまる時間でした。

 各国の様子を聞いた後は、質問タイムとなり、それぞれ思い思いに質問をしていました。初めて聞くことも多く、日本と世界の様子の違いに改めて驚いたようでした。

 情報化社会と言われて久しく、学校でもICTの活用が叫ばれる中、世界をライブで中継するという最先端の取り組みをしていただいた藤原学校運営委員会長に感謝するとともに、この取り組みから世界に目を向ける生徒が一人でも増えることを願っています。

オンライン生徒総会が開かれました

 11月16日(火) 昨日、今年度第2回目の生徒総会がオンラインで行われました。今までの体育館に全校が集まっての生徒総会から形を変え、コロナ禍においても実施可能な形を模索する中で試行されました。

 生徒会本部役員および各委員会の委員長は体育館に集まり、各クラスと中継をつないだクロムブックの前で質疑応答を行いました。生徒会本部役員の議長さんが、各クラスの状況を把握しながら、議事を進めました。委員会からの提案に対して、質問や意見がある場合には、そのクラスのクロムブックから伝えられ、話し合いが進められました。各クラスから直接意見が届けられることから、リラックスした雰囲気が感じられました。

 生徒総会は、すべての生徒が生徒会のことについて話し合う唯一の場であり、直接民主制を体験できる貴重な機会でもあります。時代に合わせてオンラインでの参加となりましたが、すべての生徒が生徒会や委員会の取り組みに耳を傾け、話し合いに参加することは、近い将来の主権者を育てる上でも、大変貴重なことだと思います。

 

生徒会本部役員選挙立会演説会が行われました

 11月11日(木) 今週月曜日、生徒会本部役員選挙の立会演説会が開かれました。今年度は定員6名のところ、同数の6名の立候補があり、体育館で推薦者とともに演説を行いました。コロナウイルス感染予防の観点から、3年生は教室においてオンラインで、1,2年生は体育館においてソーシャルディスタンスをとりながら、立候補者の話を聞く形をとりました。

 折しも、衆議院議員選挙が行われたばかりであり、実際の選挙においても18歳からの投票が可能になったこと、今回の衆議院議員選挙においても若い人たちの政治への関心の高まりなどをふまえ、校内での選挙とはいえ、緊張感のある立会演説会となりました。

 立候補した6人はもとより、推薦者の生徒たちも、立候補者の素晴らしい部分やこれからの生徒会を担うにふさわしい資質を持っていることを十分にアピールしてくれました。

 投票は、立会演説会のすぐ後に各学年ごとに実施されました。こちらも、国政選挙で使われる本番用の投票箱を二宮町の選挙管理委員会よりお借りしたことで、生徒も本番さながらの投票を行うことができました。投票の後は即日開票が行われ、見事に6人とも信任を得て、生徒会本部役員に当選することができました。

 現在、コロナ感染症はかなり落ち着きを見せています。この状況が引き続き、来年度は生徒会本部が本来の活動を取り戻し、明るく平和な日常が戻ってくることを願っています。

生徒会本部役員選挙の政見放送が行われました

 11月5日(金) 折しも、衆議院議員選挙が先月末に行われたばかりの11月初め、本校においても次年度の生徒会本部役員選挙が行われました。生徒会本部役員は生徒会の中心として、二宮中学校の生徒たちの学校生活をより良くするために活動を行います。それぞれが会長、副会長、総務、書記などの役職を担い、生徒評議員会を主催したり、生徒総会を開催します。また、汐鳴祭文化の部の後夜祭も生徒会本部が企画運営を行います。

 今年度は、6名の生徒の皆さんが立候補をしてくれました。政見放送は、テレビを通じてそれぞれの思いを訴えました。候補者のだれもが、二宮中学校の生徒が楽しく、過ごしやすい学校を創ることを目標に頑張っていくことを話してくれました。

 今回の衆議院議員選挙では、20代の政治離れ、選挙への無関心が叫ばれていましたが、このような生徒会選挙を通して、政治や選挙に関心を深めてもらえたらと思います。

 

「だし」の味はどんなかな?

 11月1日(月) 日々秋めいてきた本日、二宮町学校給食センターの八巻さんが来校し、2年生の家庭科の授業を行ってくださいました。授業のテーマは「だしについて知ろう」です。家庭科の銅谷先生とともに企画し、一緒に授業実践をすることとなりました。

 授業では味覚の要素である「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」「うま味」を説明した後、「うま味」のもとである「だし」について、実際のだしを味わいながら、理解する内容でした。八巻先生と銅谷先生から「昆布だし」「かつおだし」「昆布だし+かつおだし」「顆粒だし」を配ってもらい、それぞれ味わいました。「味がない」「こちらのほうがおいしい」「色が濃い」「香りが強い」など、それぞれの特徴を生徒同士で見つけながら、楽しく授業に取り組んでいました。

 普段、なかなか接することのない給食センターの方から授業を受けることで、日々のおいしい給食を作ってくださっている方々の姿を想像し、明日からの給食をよりおいしく味わってもらえると、今日の授業の意味があるのではないでしょうか。